新井建設のブログ

下地が無い場所への手すり設置

こんにちは。
自然素材を使って気持ち良く暮らす家をつくっている
八王子市の新井建設、二級建築士 小川 です。


『室内に手すりを取り付けたいけど、どんな場所でも取り付けできるの・・・?』


素朴な疑問だと思います。

回答としては、どんな場所でも取り付けられる訳ではありません。

実は・・・
壁の中は空洞の部分が多く、そこに手すりを取り付けようとしても
ビスが効かない(留まらない)ので、外れてしまいます。
(コンクリート造の壁は除きますね・・・)

もちろん、柱などが入っている場所には問題なく取り付けできます。
しかし、柱の入っている場所が使い易い訳ではありませんよね?

ただ、ちょうど柱のある位置が使い易い場合もありますが・・・(苦笑)

新築では将来手すりを付ける想定で、予め下地を壁内へ設置しておくこともありますが
リフォームの場合、壁を壊して下地を取り付ければ全く問題ありませんが
手すり1本に対して、壁を壊す⇒下地を入れる⇒壁を復旧⇒クロスを張るという工事は
少し大がかりな感じも否めないですよね・・・

そう感じる方は、こちらをどうぞ↓↓↓



縦手すりを付けようと思った場所には下地が入っていませんでしたので
横向きに補強桟を取り付け、その補強桟に手すりを留めています。

補強桟を下地のある場所に留めるという考え方ですね。

壁も壊さずクロスの張替えも必要ありませんので、工事時間・予算も安価に抑えられます。
まあ、見た目は下地を壁内に入れた方がスマートですが・・・

補強桟を使って行う手すりの取り付けは、介護保険を使用した工事でも採用しています。

手すりは、どうしても必要になる前から予め取り付けておけば、将来可能性のある事故の
発生を軽減できる重要なアイテムだと考えています。
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