こんにちは。
自然素材を使って気持ち良く暮らす家を提案している八王子市新井建設、代表の新井です。
2015年 初の投稿になります。
新年あけましておめでとうございます。
毎日寒いですね~
日課である早朝の愛犬メイとの散歩も
寒さでめげそうになりますが、何とか続いています。
ユニクロのヒートテックとフリースのおかげで
寒い冬の朝も昔ほどつらくはないですよね。
冬になると、家の断熱に関して考える機会が多くなります。
断熱リフォームの相談も増えますし。
ところで
外断熱(外張り断熱)の方が優れている?
内断熱(充填断熱)の方が良い?
こんな悩みを抱えてさまよっているお客様をよく見かけます。
今日のお話しはそういう方の参考になると思います。
まず、結論から申し上げます。
木造住宅に限ると、外断熱も内断熱もどちらでも有効です。
どちらの方が優れているか?という議論はあまり意味がないのです。
私の会社では父の代から高気密高断熱住宅に取り組み始め、
充填断熱工法も外張り断熱工法も実績があります。
一時期は外張り断熱を強く推奨していたので、自宅も外張り断熱の家です。
その私でも、現在はどちらの方が優れているとは考えておりません。
高性能な省エネ住宅を作ろうとする場合、
断熱性能と同じくらい気密性能も重要になってきます。
今回は断熱性能について深堀りするとして、気密については別の機会に。
断熱性能を向上させるために大事なのは
断熱材の種類と厚み、そして窓や玄関ドアなどの外部建具の性能です。
ここで内断熱、外断熱の話しに戻ります。
内断熱(充填断熱)の最大のメリットは、
・断熱材を厚くできること!(最大で柱の太さ分の厚みが可能)
すなわち、断熱性能を高めるのに有利です。
一方、外張り断熱のメリットは
・施工方法が単純で、断熱欠損部分が分かりやすいこと
・板状の断熱材を使うので、気密工事も兼用できること
メリットを単純化すると充填断熱と外断熱では長所が異なるわけです。
断熱材を厚くできる内断熱ですが、
隅々まで断熱材が均一に詰まるように施工することが重要ですが、
誰がどの方法で施工すると理想的な性能が実現するのか?
外断熱は施工品質は保ちやすいが、断熱材を厚くするには限界があるので
なるべく薄く仕上げるために、どの材料を使うのが適切か?
最近では双方の良いとこ取りでダブル断熱という工法もあるようです。
(これは私も施工したことがありませんが)
イニシャルコストが若干かかることが許容できれば、組み合わせも良いと思います。
将来にわたる長い住宅寿命を考慮して、
後からリフォームしづらい構造的な部分には最初に予算を投資することが
後世の豊かさにつながると思います。
ただし、住宅の価値は不動産流通の仕組みにも影響されます。
従来の不動産評価では、高性能でも築年数が経過していると資産価値が低いとされてきました。
今後は評価の仕組みも改善されていくはずです。
木造住宅は現場で作られる部分が多いので
性能を良くするためには、適切な施工が必須です。
適切な施工を実現しやすく、将来にわたって劣化しにくい材料と施工方法を選ぶこと。
そして予算内に収まること。
これが内断熱か外断熱かの方法論を議論するよりも大事だと、今の私は思っています。
安倍政権の続投により
住宅の性能向上に対する補助や助成が年明けから発表されています。
ひとつに省エネ住宅エコポイントが復活します。
より温かい快適生活を国がバックアップしてくれます。
詳しいことは、またの機会に解説しますね
-
新井建設 の紹介
42年間地元一筋 大工親子が辿り着いた、健康に良くて、気持ちが良くて、長持ちして、子供にも安心で、上質な満足感が得られる「本当に良い家づくり」をご提案します。